休日のすごしかた

休みの日のできごとを記録します。

ゾンビ・リミット


2014年公開のこの映画。
ゾンビ映画と思って、見ていたら拍子抜けします。
ゾンビに追っかけられてパニックなんて、そんな時代は終わりました!(5年前の映画ですけど)
ゾンビ化はもはや治療できる時代になりました!
但し、治療薬を手に入れられれば、ですけど。



思えば最初に走るゾンビを見たのがこの映画でしたかね…

28週後… (字幕版)

28週後… (字幕版)


そしてゾンビを治療しようとする人が現れ




ついに薬は完成したようです!



この映画では、ゾンビに噛まれてもゾンビになる前に薬を打てば人間のままでいられます。
但し、一生打ち続けなければゾンビになっちゃいます。

そういった人達をリターンドと呼び、序盤ではリターンドを排除しようとする団体が暴走し、リターンドを危険な存在だとして殺して回ります。
ここへ来て薬の供給が怪しくなってきました。リターンドをみんな救うだけの量を確保できないかもしれない。
そして世の中はリターンドは危険な存在だという流れになり、政府はリターンドの隔離を始めます。


この映画の主人公はリターンドを治療している病院で働く女医で、女医には音楽教師をしている恋人がいます。
この恋人がリターンドなんです。この恋人がまた穏やかな性格で誠実でいいやつなんです。


リターンドの恋人は政府の隔離から逃れ、女医は薬を闇ルートから入手しながらなんとか恋人を助けつつ、二人は逃げ続けます。






エンディングははっきり言って後味が悪いです。
ただ、ただ、辛い…









女医にしても、恋人にしても、人を信用しすぎ、警戒心なさすぎです!
この映画での二人の敗因はその2点につきます!

この恋人は映画の序盤で25年来の親友とその彼女に自分がリターンドであることを打ち明けてしまいます。そんなこと打ち明けるもんじゃありません。宝くじで3億当たったのと同じくらいトップシークレットです。


ですが、隔離政策が始まると親友カップルは二人を匿ってくれて、一緒に逃亡生活をしてくれます。
なんだ、いい人達じゃないか。なんて思っていたら、最後きっちり裏切られます。セオリー通りです。
なんと、この親友の恋人、セクシーな彼女もリターンドだったんです!つまり、ゾンビ仲間!
一緒に逃げてくれていると思っていましたが、2人は虎視眈々と女医カップルの持つ薬を狙っていたんです。
まんまと騙され、残して薬をすべて奪われます。


ここで疑問が浮かびます。主人公カップルはなぜ親友カップルと同じ屋根の下で生活していたのか。なぜ、薬のありかを隠さなかったのか。なぜ、肌身離さず持っておかなかったのか。
お金より大事なものなのに。無防備すぎます。



そして、女医は慌ててリターンドの研究をしている上司に泣きついて、病院へ向かい薬をGETします。
そして、恋人に、薬が手に入ったのよ!これで助かるわ!50本あるのよ!と歓喜しながら携帯で電話し、病院の駐車場に停めている車へと向かいます。

これで助かる!あとはもってかえるだけ!と喜びにあふれ、車に乗り込むと、リターンドを子(かつて自分が治療した患者)にもつ父親に跡をつけられていて、車の窓を割られ、薬を奪われます。

この女医は闇ルートで薬を入手していたとき、あとをつけられていないか確認しろと言われていました。まして、リターンドの治療をしている病院の駐車場であんな大声で報告しちゃうなんて。残念ながら学習能力ないみたいです…
奪い返そうとして、車で追いかけますが、逃げ回っていた父親を薬ごと轢いてしまいます。薬はすべて粉々に…




結果、恋人は薬を打つことができず、ゾンビになる寸前で女医が撃ち殺します。


そして恋人を殺したあと、供給できなくなっていた薬を作ることに成功したと聞かされ、泣き崩れます。
あとちょっと、たった半日でも持ちこたえていれば…



というか、もう少し二人が用心深く行動していたら…


エンディングでは、女医は妊娠していて、新しい家の壁には親友カップルの写真と地図が貼ってあり、引き出しには銃がしまってある描写でおわります。


子供を使って新たな感染を引き起こすのか、それとも親友カップルを撃ち殺しにいくのか、続編の情報がないので彼女のみぞ知るということですかね。

海うそ

海うそ (岩波現代文庫)

海うそ (岩波現代文庫)

あらすじ

人文地理学の学者の秋野が南九州の離島で調査をする話。
その島はかつては修験道の島であり、寺院があった。
主人公はその島の南から北まで調べ、家の様式や自生する植物なんかを調べ、その島での暮らしも調べます。
調査中にこの島では珍しい西洋館を見つけ、調査の間泊めてもらっている家のおばあさんに頼み西洋館の主人ととりついでもらいます。


そして、西洋館の主人と面識を持ち、ある調査の帰りその西洋館に泊めてもらうことになります。

西洋館での会話


西洋館の主人は、山根氏といい本土から戻ってきた人物。
秋野の調査にも興味があるようで話に花が咲きます。そこで、この島の寺院が破壊された廃仏毀釈の話になります。

廃仏毀釈(廢佛毀釋、排仏棄釈、はいぶつきしゃく)とは、仏教寺院・仏像・経巻(経文の巻物)を破毀(破棄)し、仏教を廃することを指す。「廃仏」は仏を廃(破壊)し、「毀釈」は、釈迦(釈尊)の教えを壊(毀)すという意味。日本においては一般に、神仏習合を廃して神道を押し進める、明治維新後に発生した一連の動きを指す。Wikipedia

廃仏毀釈




廃仏毀釈の話の中では、
明治政府は寺院を破壊しようとまではしていなかった。
今まで仏教に下に見られることに屈辱を感じていた神道側がここぞとばかりに寺院を破壊してしまった。


なぜ、明治政府は、神道を国の宗教としたかったのか?

それは、キリスト教など迫りくる諸外国に対しはっきり説明できる独自の宗教が欲しかった。皇統の神々に日本国民が誠を捧げるようにしたかった。


新政府が作り上げなければならないのは、皇室のため命をも投げ出す勇猛果敢な兵士をつくりあげなければならなかった。
そのため、学校教育で、それまでせいぜい村単位だった人々の意識を国民という全国共通の概念にしなければならなかった。



感想

政府は廃仏毀釈をし、宗教を利用し学校教育により戦争に備えていたと、戦争ものではないこの本から日本の政府が世界と戦う前にしたことを知るとは驚きました。
明治時代に日本国民が一丸となって他国と戦争をするために人間の精神的な部分の下準備をされていたとはびっくりです。


大勢の人を操作するために、宗教と学校教育が使われたんですね。大勢の人たちに戦争で命を捧げさせるために。

高齢者の病院事情

相変わらず、祖母が入院中でお見舞いに行っています。


祖母は80歳を超えているため、そのわりにはしっかりしていると思っていましたが、病状の説明を受けても右から左に抜けていくようです。
もちろん、新しい病院にかかったときに自分の既往歴や、服用歴を説明できるはずがありません。
自分の飲んでる薬のカタカナがわからないし、難しい漢字の羅列の病名だって覚えられません。


骨折で入院する前に、違う病気で通院している病院がありました。ここから説明の便宜上、前に通院していた病院をA病院、骨折で入院した病院を現病院とします。
祖母は内科的な数値が悪くなりかかりつけ医から紹介され、月に一回1000床以上あるA病院に通っていました。整形はこちらも1000床以上の現病院にかかっていました。
そして、骨折し、整形で受診している現病院に運び込まれ、入院することになりました。


それからは毎週お見舞いに行っていたのですが、ある日ポツリと
「A病院の予約の日が近づいてるけど、どうしたらいいかなぁ?」
と言ってきました。


今まで言ってなかったの?でも、実は病院側は知ってたりするんじゃないの?とか思いながら、念の為病院の看護師さんに伝えました。
そしたら、知らなかった様子でA病院と連絡を取ると言ってくれました。


伝えなかったらせっかく治療してきたのに、その薬を中断して、そのことに誰も気づかないまま終わってたかもしれない。
祖母は聞かれていたとしても、説明できなかったのでしょう。
高齢の人の医療ってこうやって見逃されて、また極端に悪くなってから発見されたりするのかなと思いました。


大きな病院で時間もないだろう中、高齢の患者さんの拙い説明を聞くことは困難ですよね。
全てを本人からではなく、データとして一元的に確認する術があったらいいのになーと思いました。

アルテイシアさん

アルテイシアさんという好きなコラムニストがいます。


男尊女卑な経験をされたことに異を唱えるコラムであったり、毒親に育てられたことから毒親ポルノに反対という記事を書いていたりします。


40代になるとメンタルが強くなる、20代の頃は父の日にプレゼント贈らない子とは結婚したくないという言葉に傷ついたけど、今ならしばいたると書いていました。


毒親ではないですが、私も20代の頃、「実家にお金を月々入れてるの?」と聞いてきた子供をもつ年代の人に聞かれ、入れていると答えると「親は絶対貯めている!結婚するときにくれるはず!」と「そんなことないですよ。」と何度否定しても「いや、絶対貯めてる!」としつこく言われたことを思い出しました。
そんなことない!うちはそんな家庭じゃない!何も知らないのに一般的な家庭の常識でくくるな!とその時は憤りました。そして、一般的な家庭ではないと認識させられたような感じがして悲しくなりました。
今ならそうですねーとスルーして、寝て忘れます。他人に自分の意見を100%理解してもらおうなんて期待しません。と大人になったのだと思いたいのですが、年取って体力の衰えを感じ出した今、心が動くことに関しても同様に憤りというエネルギーの放出力も衰えたのでしょう。つまり、他人がどう思うかなんてどーでもいー。



一般的な家庭はいくつになっても親が子供を助け、守るものなのかもしれません。多くの人が自分の境遇が普通で目の前にいる人の家庭も同じ家庭のはずと思っていて、自分の認識外の事は受け入れられにくいのでしょう。もしくは、あなたのお家も絶対一般的な家庭のはずだよ!大丈夫!という励ましなのかもしれません。
セオリーから外れた毒親というものは認識され難いのだと思います。人はどんな親でも親は子供に対して絶対に愛情をもっているものなんだと信じているから。もしくは、子供に愛情を持っていない親という正しくないイレギュラーな事象に出会ったことがなくて、知らないからわからない。見聞きした上でも否定するなら、そんな美しくない事実を自分が受け入れたくないから。


アルテイシアさんは幻冬舎plusでコラムを連載されています。
最近の記事は無料で読めますが、過去の記事は登録すればそれも無料で読めます。

祖母の入院

80代の祖母が骨折で入院しました。

病院まで片道2時間かけて週1、2で通う日々。


高齢で入院することで、認知症にならないかと心配で、毎日の電話もする日々。


今日は病院で昔話をしました。

祖母の小さい頃の話。


祖母の小学5年生までは九州にいて、父は何かの製錬所で働いていた。そこにはイギリス人の捕虜がいて、祖母が弟と二人で父の働いているところへ弁当を持って行くと、弟をイギリス人捕虜が抱っこしてかわいがってくれたそう。イギリス人の捕虜は職場では割と受け入れられていたそうです。でも、当時の子供に鼻の高い外国の人は怖かったから、抱きあげられるとギャン泣きしたそう。
祖母の父は、製錬所で働いているけれど自分と妻、そして四人の子供を食べさせるために海に入り蛸や魚をとって、それを干して売って生計を立てていたそう。もりは手作りだったそうです。

その後実家のある四国の方にうつり、祖母の父は長男ではなかったため実家の田んぼも分けられず、近所の子どもたちの服や帽子を縫って生活したのだそう。
ただ、その土地の人達からしたら余所者の家族として見られていて、良い待遇は受けなかったそうです。
縫い物が下手くそだと、自分の父母が縫った服や帽子をかぶった同級生にいじめられたとか。

縫い物である程度のお金ができたら一番人が行きにくい遠いところの畑を本家から借りて芋を作って、それを祖母の父が収穫し祖母と弟が山からおろしていたそうです。いっぺんで大量におろしたいからもてるだけの芋をもって。


そして、都市部ヘ祖母の父が出稼ぎに行き、長女だった祖母が16のときあとをおって行きましたが、最初の頃は母が恋しくて泣いたそう。


戦後のそんな話を聞き、先人が必死に生きていた時代を知りました。


若者の死因No.1は自殺だといいます。
どんな困難があったって、死ぬことはありません。
そんな話を聞いて、身内がそんな思いをして紡いだ命どうして終わらせることがあるでしょうか。


私はそうやって今の現代を作る礎となった、今は思うように動けなくなってしまった祖母を体力が続く限りサポートしていきたいと思いました。

だって、食べるものもない、仕事もない時代に、大変な思いをして、命をつないでくれたのだから。

人を動かす

人を動かす 文庫版

人を動かす 文庫版


1937年に発行されたこの本。
80年を超えて大ベストセラーだそうです。


はじめはそんな昔の本、今の常識には通用しないんじゃない?と思って読み始めました。



けど、なるほどな〜と思うことばかりでした。



例えば、
人の自尊心を傷つけてはいけない。
人を非難してはいけない。
どんな悪人でも自分のしたことを悪いとは思っていない。
人を非難しても逆恨みされるだけ。
それよりも、褒めて動かす。
といったような内容のところ。

確かにあのカルロス・ゴーンだって、私は無実なんだ!といったような動画を公表していましたね。



80年も昔から人の感情の動き方は同じなんですね。
でも、昔から今まで、ずーっと、上が人をうまく動かすことよりも、下が耐えてがんばれ!という、スポ根的な根性論がまかり通っているような気がします。


けれども、これからの生産性向上を求められる時代に自分一人だけ他より優れた生産性を誇る人間と、人や機械をうまく使い総合的に生産性をあげる人間と、どちらがより生産性向上に貢献するでしょうか。


人も機械もうまく使えるようにならないと、これから先は積んでしまう予感。